君の居場所



「頼斗~。

あのさ、私制裁しながら帰ろうと思ってんだけど・・・」



そう呟き気味に言うと、



「あ?あぁ、保護者同伴な。」






何か変な声が聞こえた。

最近、耳がおかしくなってんのか?

耳鼻科行こうかな。

〝保護者同伴〟って聞こえてしまった。

保護者は居ないって、分かっているはず。



「保護者ってどういう事?

居ないって分かったよね?」



「もちろん。

俺が行くって事だよ。」



えぇー!な、何で?

来なくていいよ。




・・・と、思っていたけど、結局一緒に行くことになった。





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