君の居場所
もしそうなら、誰?
私の頭の中が、
クエスチョンマークでいっぱいになる。
私はどうすればいいの?
頼斗・・・
「早く行くぞ。」
何か言ったと思ったら、先々歩き始める彼。
もうっ、置いてかないでよねっ。
私も後から追いかけて、何とか追いついた。
「頼斗、言いたくないなら言わなくてもいいんだけど、
何かあったら私だって協力するからね!」
声を抑えてそう言い、そのまま教室に入った。
言い逃げだって思う人も居るかもだけど、
これで良かったって思ってる。
大丈夫。
私なら、大丈夫。
でも頼斗は、
〝私を守る〟という事に執着しすぎだと思うんだ。
少しでも頼斗の力になれるとしたら、
私はもう・・・
火花には行かない。
それで本当に良いのならば、
頼斗のためになるのならば私は喜んでそうするよ。
それとも、その約束のせいで頼斗が
辛い思いをしているのならば、私がどうにかする。
だから、お願い。
そんなつらそうな顔、
もうやめてよ―――・・・