君の居場所
ん?
なんか今、ガラって聞こえたような・・・
「おーい、席着けー。」
やっぱり空耳じゃなかった。
担任の先生が入った来た。
ていうか、先生もうちょっと空気読みましょうよ。
ゾロゾロと、みんなが自分の席に着く。
とりあえず、安心か?
そう思っていたら―――
「せんせー。
こいつが脱ぎたいとか言ってんですけどぉー、
どうすればいいんですかぁ?」
堂前が、加登を突き出して言った。
「テメーラよぉ!
いい加減にしろよ!?
加登がそんな事望むか?
いつから、仲間の事を考えられない人間になっちまったんだよ。
みんなで仲良く出来ねぇのか?
お願いだよ・・・。
いつもの仲の良いクラスに、戻れないのか?
もう、無理か?」
担任が熱烈に語りかけた。
この先生は、どっかの族に入ってたっぽくて、少し口調がヤバい。
けど、俺的には良い先生だと思う。
いつも、みんなの事を考えてるからな。
この先生の族は、いい感じの雰囲気だったんだろうな。
俺もいい族にしていきたい。