君の居場所


ん?

なんか今、ガラって聞こえたような・・・



「おーい、席着けー。」



やっぱり空耳じゃなかった。

担任の先生が入った来た。

ていうか、先生もうちょっと空気読みましょうよ。

ゾロゾロと、みんなが自分の席に着く。

とりあえず、安心か?

そう思っていたら―――



「せんせー。

こいつが脱ぎたいとか言ってんですけどぉー、

どうすればいいんですかぁ?」



堂前が、加登を突き出して言った。



「テメーラよぉ!

いい加減にしろよ!?

加登がそんな事望むか?

いつから、仲間の事を考えられない人間になっちまったんだよ。

みんなで仲良く出来ねぇのか?

お願いだよ・・・。

いつもの仲の良いクラスに、戻れないのか?

もう、無理か?」



担任が熱烈に語りかけた。

この先生は、どっかの族に入ってたっぽくて、少し口調がヤバい。

けど、俺的には良い先生だと思う。

いつも、みんなの事を考えてるからな。

この先生の族は、いい感じの雰囲気だったんだろうな。

俺もいい族にしていきたい。






< 91 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop