君の居場所


みんな先生の言葉に感動したのか、目が潤んでいる。

少しのわだかまりが解け、みんなの顔が穏やかになった。



「ごめんなさっ・・・い。

私、あなたの事が気に入らないからっていって・・・っ

最低な事をした。

許してもらえないかもしれないけど、謝らせて下さい。」



堂前が1人、呟くような声で言った。



「いいんです。

あたしこそ、本当に出しゃばり過ぎてたし。

だから、おあいこって事にしませんか?」



ヘヘッ、と笑う加登。



「「「「加登!!本っ当にごめん!」」」」



みんなが一斉に加登に謝った。

あ、俺は謝ってねぇけどな(笑)



「うぅ・・・
別にもう良いよぉ・・・。

みんなおあいこだからさ。」



ズズゥ

みんなが、鼻をすする。

どんだけみんな、涙もろいんだよ。

まあ、なんか良い感じだからいいんだけど。





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