私と、はると、さくら。
『忘れてました!!』
『…どうしたの?』
光に包まれた
何もない場所で
ふわふわと浮く妖精さんと
ふわふわ浮く私。
『新しいお名前は何にしますか?』
『名前?』
私の中で浮かび上がる
大好きな人の顔。
春…波琉…はる…
…はる、といえば…
『さくら…』
『さくらがいい!!』
『承りました。
いい名前ですね。』
妖精さんはにこっと笑って
瞬きする間もなく姿を消した。
『…波琉君…』