暗い夜
宇賀神は、どうやら何か察してくれたのか。
「うん、わかった」
と言った。
けど、忘れることには条件付きで。
「明日、一緒にケーキバイキングに行くことと、メアド交換!」
そんなことを条件でつけてきた。
仕方なく、私は了承する。
「私はお前のメアドなんて必要ないんだが」
私がそんな文句を言えば、宇賀神はついさっきのことがなかったかのように振る舞ってくれた。
どうやら、本当に忘れてくれるようだ。