暗い夜
「じゃあ、九条!送るよ!」
メアドの交換も終わった私たちは、帰ることになったのだが、宇賀神がそう言った。
「別にいい」
「えー!夜遅いんだし、送ってく!」
何故か、必死な宇賀神。
可笑しな宇賀神だ。
「ん、じゃあ、お言葉に甘えるとする。宇賀神、ありがとう」
私がそう言い、滅多に笑わないが笑ってみせると。
「お、おう!」
少し動揺したようにして、頬を紅潮させた。
そんなに可笑しいだろうか。
メニュー