暗い夜




「じゃあ、九条!送るよ!」


メアドの交換も終わった私たちは、帰ることになったのだが、宇賀神がそう言った。


「別にいい」

「えー!夜遅いんだし、送ってく!」


何故か、必死な宇賀神。

可笑しな宇賀神だ。


「ん、じゃあ、お言葉に甘えるとする。宇賀神、ありがとう」


私がそう言い、滅多に笑わないが笑ってみせると。


「お、おう!」


少し動揺したようにして、頬を紅潮させた。

そんなに可笑しいだろうか。



< 12 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop