ライトブルー
「ねぇ、あの子、いとこだったっけ?」
「うん、超ウザいの」
私はイチゴ、瑞希はブルーハワイのかき氷を食べる。
「えー、でも放っとけない感じで可愛いじゃん。いいなぁ」
「じゃあ瑞希にやるよ」
「マジでー?」
瑞希はゲラゲラ笑う。何が「放っとけない感じで可愛い」だよ、まったく。
「もっと自由な大学ライフ送りたい」
私はため息をつく。
「楓って、ドライだよね」
「どこが?」
「えー、自覚ないの?」
ストローでグルグルかき混ぜていたら、かき氷はいつの間にか液体になっていた。