ライトブルー
「ていうかさぁ」
部屋に戻りたくないばっかりに、私は一日中瑞希を連れまわしていた。
「楓ってさぁ、藤野先輩好きなの?」
「うん、好き」
「ライクですかぁ? それともラブですかぁ?」
「もちろんラブですよぉ」
二人で大爆笑した後、一瞬沈黙が流れた。
「……では、そんな楓サマに教えてあげよう」
「何を?」
瑞希はにんまりして、
「藤野先輩は女子には興味ないそうです!」
「はぁ!?」
思わず大声を出してしまった。