ライトブルー


「ていうか、あんた家事できんの?」

「何とかなる」

 私はさりげなく浅黄に聞いてみた。

「へぇ、あんたが家事している姿とか、想像できないけどね」

「で、どうなんだよ? 帰んの?」

「帰っちゃおうかなぁ……」

 私は浅黄の顔色をのぞく。だるそうな目つき。

「俺はなぁ……」

「あ、ヤカンのお湯沸いた」

 私はバタバタとコンロに向かう。
長すぎる夏休みが始まった。


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