ライトブルー
「瑞希、ごめん。講義が長引いて」
「……楓?」
夕方、久しぶりに私を見るなり瑞希は言った。
「楓、何かあった?」
「何かって? それより早く夕飯行こ。お腹すいたし」
とりあえず駅前のファミレスに入る。
「楓、彼氏できたでしょ」
「うん。よくわかるね」
「なんか夏休み前と雰囲気が違うから」
「そう? ま、遠恋だけど」
「へぇ、よかったじゃん」
「うん。向こうから告白された」
「年は?」
「んー、5つ上かな」
「そっかぁ」