おとしもの
ベタすぎる出逢い
あー、中身のない高校2年生が終わったよ。
部活も文化系の吹奏楽部になんとなく入ってー
のんびりして。
友達とワイワイしてー?
…いつの間にか1年生終了ですか。

3年生?早いよー早すぎるって。
進路?成績?いっぱい頑張らなきゃ。

わわわ。担任も変わるのかな?
前の担任良かったのにー。

「…さき。みさき。美咲!!学校でしょ!」

ぱっと目が覚める。布団でぼやぼやしてたのがバレたのか、
どたどたと2階まで上がってくる音が聞こえてくる。

「いい加減、起きて顔洗って用意しなさい!」
大声なのに私の近くで言わなくても…。
「わかった。わかったって!」
お母さんをなだめるように小さめの声で言う。
それに納得したのかにやっとしてお母さんは出ていった。
お母さんは今日は気分上がり下がり激しい…。
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