【短編】束縛彼氏
「……しい」

「なに?」

「そんなのおかしいよっ!!」

「亜子っ」

その場にあった物を、地面に叩きつける。

「あたしはっ、あたしは良治の操り人形じゃないんだよっ!!」

「……亜子」

「……っ」

あたしは家を飛び出した。

「亜子っ!!」

呼ばないで。


もうっ、やだよ。

束縛も

辛いよ。


走って着いた場所は、公園。

公園の時計は、11時を差している。

彼氏と喧嘩、かぁ。

初めてかもしれない。

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