彼の愛情はストーカー並だ。


はぁ。はぁ。はぁ。


拍くん、どこにいるんだろう、、


あっ!あの後ろ姿は…



「拍くん!!!!」


「え?梨麻ちゃん、どーして…?」



「拍くん!ゴメンね、私…グズ拍くんのこと…ウわかってあげられなかった!!!」


一度、おさまったはずの涙が再びこぼれ落ちてきた…



「梨麻ちゃん…その様子だと起きてたんだね…」



「ゴメンね。私、わたしばっかがずっと裏切られたと思ってた…ヒック

なのに…なのに…グズ拍くんをずっと避けて…ヒック

お家でも休めるところがなかったはずなのに…私が追い討ちをかけてしまったんだ…ヒック…」


拍くんは、私の頭をそっとなで


「いや、梨麻ちゃんは悪くないよ。ちゃんと言わなかった俺が悪いんだ

あの時、俺は梨麻ちゃんが大好きで失いたくなくて、話をしたらどこか軽蔑されるんじゃないかと思って言えなかった…

ごめんな?」


「私…ヒック…こそごめんなさい…」


「梨麻ちゃん、泣き止んで。俺は、もう好きな人を泣かせなくないんだ」



「うん…ありがとう」



「梨麻ちゃん、小さい頃の約束は守れそうにないけど…あの彼氏と幸せになってくれな?」


「ありがとう、、、」


10年間、封印してきた初恋は


「じゃあ、俺はもう行くな?」


今、和解と共に大好きだった


「拍くん!私!!拍くんがだいすきだったよー!ありがとー!」


昔と変わらぬ笑顔で


「俺もー!ありがとうなぁー」


手を降ってくれる…


小さな、でも大きい大切な思い出へと


確かに変わっていった


゜。゜。_。。。゜゜゜。゜。゜。゜
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