卒業式がはじまりの日



え?え?ということは先輩もわたしのこと……。



先輩の目を見つめて、そう訴える。



「さぁな。今は言わない。



でも、ななの家に行った時に俺以外の奴らが話しかけなかったのは



俺が牽制したということだけは言える」



耳を赤くして、照れながらいう彼。



そんな新しい彼の姿を見てもっともっと好きになった。



そして、わたしは振られたけど



彼の言葉で振られたんじゃないってことを実感できた。



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