卒業式がはじまりの日



メールを送った瞬間、急に心臓の鼓動が一気に速くなった。



あのメールを送信したってことは、つまりわたしは先輩に告白をするってこと。



もう周りの音が耳に入らないくらい、わたしは相当緊張していた。



そしてホームルームが終わると、屋上に足を向けて



どうやって気持ちを伝えよう



わたしが告白したら先輩はどんな反応するだろうと考えながら



屋上のフェンスに寄りかかって先輩が来るのをずっと待っていた。



グラウンドの端に咲き始めた梅の木や桃の木を見て心を落ち着けながら。



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