to the last
to the last
──まただ。
この鬱陶しそうな声。
『えー?今から来んの?
今友達来てるんだけど。』
電話の向こうは
ガヤガヤとしている。
そして、
男の子の笑い声と混じっているけど、微かに聞こえる女の子の声。
「女の子もいんの?」
『あーうん。ヤスの彼女。』
「また三人で?」
『そーだよ』
もう切ってい?
そう言われて、
何も言わずそのまま
切ってやった。