まほうつかいといぬ



犬が おそらを みあげていると
魔法使いが また あらわれて

「さようならだ
ぼくはもう まほうのくにへ いかなくちゃ」

ちいさなちいさな おそらをくれた

「これはちいさな まほうのおそら
なんでも たった ひとつなら
きみのねがいを かなえてくれるよ」

魔法使いは それっきり

だれもゆくえは しらなかった


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