教えてくれたのは、あなたでした
あっという間に放課後になり、「浩多、美紀、帰ろー」という優子ちゃんの大きな声が聞こえる。
「うん!」
帰ろっ、そう言って浩多に駆け寄った。
でも、困った顔になって「わりぃ、今日日直で、日誌書かなきゃいけねんだ…」と申し訳なさそうに言った。
「いいよ、待っとく!」
いいよね、優子ちゃん?と優子ちゃんに聞くと、「うん!」と笑顔で帰ってきた。
3人で帰るのが日課になってるし。
手をひらひらさせながら、「校門で待ってまーす」と優子ちゃんと、学校を出た。