教えてくれたのは、あなたでした
新しい生活、

慣れ





ーーーーーー浩多が北海道に引っ越してから、早一週間。

私と優子ちゃんは、三人でいたときとあんまり変わらない日々を過ごしている。


毎日連絡を取り合っているおかげか、不思議と寂しいとは思わない。

寂しい。そんな気持ちより…


浩多はホントに真実を全部受け止めているのだろうか。

ちゃんとお母さんに愛されてるだろうか。

もう一度、家族になれてるだろうか…


そんな心配の方が大きい。


でも、電話越しに話す浩多は
明るくて 嬉しそうで 楽しそうに
お母さんとの出来事を話してくれる。

だから、何も心配なんてすることないんだと思う。



そして私には、ある1つの悩みがある。


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