教えてくれたのは、あなたでした
潔く。
«浩多side»
朝、シャッ!とカーテンを開ける音で目覚める。
カーテンを開けたのは、「おはよう!」と満面の笑みで立っている本井だった。
「ん、はよ」と目を擦りながら時計を見る…
『はっ!?』
いつの間にか起きていた後藤と声が重なった。
本井の家にあるデジタル時計が表していた時間は、<05:46>
「美紀、早すぎだよ!」と寝起きながらに大きな声を出す後藤。
「ごめん…でも楽しみだったんだもん」
小さな声でそう言う本井を見て、これ以上攻める気にはならない。
それは後藤も同じだったらしく、
「じゃぁ、用意でもしますか?」と立ち上がって言った。
«浩多side終わり»