教えてくれたのは、あなたでした



『着いたぁぁー!』

着いた所は遊園地、
着いた瞬間三人で声が重なった。


「あれ、あれ乗ろ!」

と優子ちゃんが指している方向を見ると、

「…ジェットコースター」

いや、

「早くね?もう乗るの?」

浩多が私の言いたいことを代弁してくれた。


「楽しけりゃいーの!ほら、乗るよ」
と、まぁ、最もなことを言いながらジェットコースターに向かう。



『うわぁ』

何か、すごい並んでる…


「後にしよっか、」

誰からともなくそう言った。


そして、私達はメリーゴーランドに乗ることにした。


『やだ!絶対嫌だって!』
という浩多と優子ちゃんを押しきり、二人を引きずりながら、目的地へと移動する。

でも…「美紀って案外子供」とボソッと呟かれたことで、少しイラッとして
「じゃあ、もういい!私ジュース買ってくる!」と走り出した。



今思えば、なんであんな事でイラッと来たんだろう。
何で走っていったんだろう…と後悔している。

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