教えてくれたのは、あなたでした
悲しかったら、泣かなきゃいけないの?
泣かない悲しみは無いの?
私は、生き残っちゃダメだったの?
自分の命を捨ててまで、美香を守らなきゃダメだったの?
それって最低なの?
私って最低なの…?
たくさんの疑問が私の頭をよぎった。
『最低』
ー私って最低かな?
『嬉しいって思ってるんじゃないの?』
ーお母さんは私の気持ちなんて分かんないくせに
『あんたが、代わりに死んでたら…』
ーそしたらもう辛い思いしなくてよかったのかな?
『自分の命を懸けてまで』
ー自分の命懸けてたら、私の事褒めてくれた?最後くらい、私を見てくれた?
たくさんの罵声を浴びせられ、私は生きる意味を失ってた。