とろける恋のヴィブラート
「すまないけど、この袋の中のドレスを処分しておいてくれないか?」


「え……?」


「ちょっとね、汚してしまって……匂いもすごいんだ。クリーニングに出しても落ちるかわからないから」


 どう見てもまだ買ったばかりの真新しいドレスに、メイドの女性は戸惑いを隠せないでいた。
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