とろける恋のヴィブラート
「片山さんから余興で楽器はなんでもいいからクラシックの生演奏をっていうお話を頂いてたんですけど、それを急にジャズに変更して欲しいって要望があったんです」
「え? 結婚式って来週末でしょ? 今更変更って言われても……」
「いえ……実は、先週片山さんから変更の連絡を受付の子が受けてたんです。その時、私の机に伝達のメモを置いておいたって言ってたんですけど、どこにも見当たらなかったから気づかなくて……今日、片山さんから連絡があった時に伝達ミスがわかって、お詫びしたんですけど……評価がいいから信頼してた業者だったのに! って、かなり御冠で……私、もうどうしていいか……」
堰を切ったように美香が言葉を吐き出すと、再び顔をくしゃっと歪めて涙をこぼし始めた。
「え? 結婚式って来週末でしょ? 今更変更って言われても……」
「いえ……実は、先週片山さんから変更の連絡を受付の子が受けてたんです。その時、私の机に伝達のメモを置いておいたって言ってたんですけど、どこにも見当たらなかったから気づかなくて……今日、片山さんから連絡があった時に伝達ミスがわかって、お詫びしたんですけど……評価がいいから信頼してた業者だったのに! って、かなり御冠で……私、もうどうしていいか……」
堰を切ったように美香が言葉を吐き出すと、再び顔をくしゃっと歪めて涙をこぼし始めた。