とろける恋のヴィブラート
「パーティーには参加する。けど、それは俺の演奏時間だけだ。まぁ、ベルンフリートのタヌキ社長と親父は昔からの知り合いだし、そのよしみで仕方なく……だ。他の交流歓談には興味ない」


「タ、タヌキ!? の、野宮社長のことでしょうか……」


「他に誰がいるんだ?」


 困り果てた担当者の顔を見ながら御堂はクスリと笑った。
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