俺の幼馴染みがどうやら俗に言う××らしい。
−−俺だって訳わかんねえし、意味が分からない。
されど口は開いて何かを発す。
……誰も居ない資料室。
俺と幼馴染みしか居ない静かな場所。
「俺はお前と幼馴染み!
幾ら羽津が同性と何したとしても、その繋がりは断ち切れねえの!」
言ってる俺もよく分からない。
緩んだ抱擁に俺はつけこんで、幼馴染みの腕を掴んだ。
「しかも嫌いになれる訳がないだろ!?
羽津がどんな奴だとしてもどんな酷い事をされても、俺は居なくならねえよっ」
詰め寄り、ずずいっと恐らく真っ赤で必死になっている顔を近付ける。
幼馴染みはまだ、きょとんとしている。
……俺も出来ればそうしたかったよ。
「だから気色悪い事は言うな!」