俺の幼馴染みがどうやら俗に言う××らしい。
「ん、はーちゃん何か言ったか?」
「何も言ってねえよ。
風の音じゃねえの?耳鼻科行けば」
「天使が毒舌になられたあああああ」
資料室のドアを開けて聞いたらこれだ。
俺ってそんな耳ヤバイのか……?
「ほら、さっさと行け。恥ずかしい」
シッシッ、と俺を追い払う幼馴染み。
……本当、今までと大違いだなコノヤロー。
まあ、嫌いじゃねえけど。
前より親しみやすくなったし。…きっと。
自分の荷物とついでのはーちゃんの荷物を持って、
俺は昇降口に向かう。
「……遅い、環」
「速いなコノヤロー」
何故かはーちゃんが昇降口にいた。
……当たり前か、荷物取りに行ったしな。