俺の幼馴染みがどうやら俗に言う××らしい。
「……まさか気付いてないとでも思った?」
「出てきなよ、此処に居るのは分かってるんだよ−−環」
ひええええ!
環?俺の名前何だっけ?
あれ環?うっそー嘘嘘
多分違うようんうん
「惚けるのが相変わらず得意だね」
少しずつ俺に近付いてくる声。
嗚呼……誰だっけ。足音が響く。
「みーつけた、バレバレでつまらないな。
奥園 環−−俺の幼馴染み」
知らない。
俺の知るはーちゃんは可愛くて、僕って言っていて……
−−−目の前には、確かによく知っている顔。
あり得ない。あり得ない。可笑しい。これこそ可笑しい。
「いい加減、目覚ませよ。環」
ニッコリ笑顔を張り付けている俺の幼馴染み……
「……は、はははーちゃん?」