瞳の中の碧い海



ベッドから出た棗は
バスローブだけ着て
煙草に火を点ける。


そうしてやっと
まともな会話が始まる。


「何?この大荷物」


「ああ…
 一緒にご飯食べようと思って
  いろいろ持ってきたの」


「マジで?オレ腹減ったなー」


「じゃあご飯にしよう」


バッグの中からいろいろ
用意してきたものを出す。


「簡単に作れるように
  パスタ持ってきた」


「ウッソ、作ってくれんの?」


「嫌いなもの何かある?」


「ないよ、
 何でもよく食べます」


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