瞳の中の碧い海



「ちょっと…恥ずかしいよ」


「なんで?ホントのことだし」


「嘘ばっかし!」


「嘘じゃないよ。
 
 この世で一番翼が可愛い。
    
       愛してるよ」



「男の人の言う
 『愛してる』なんて
    信じないわ」


「へぇ、つれないねぇ」




棗は不敵に笑いながら
細く煙を吐いた。


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