瞳の中の碧い海



次の日は朝から雨で

お天気までどんよりなのかと
がっかりする。


棗は学校に行く気がしないと
言うので一人で学校に行った。


予想はしていたけど


私と話してくれる人は
一人もいなくなった。



そりゃそうでしょうね



健ちゃん達とは
まずもう元には戻れない。


昨日の一件を知っている男子は
どの学年でも
反棗派になっているに
違いない。


どの学年の女子からも
私は相手にされないだろう。


仮にも学校内の人気を
二分した男2人が
私を巡って
公然と争ったのだから。



それでも戻らないと
決めたのは自分。


棗は強制しなかった。


選んだのは、私。


孤独なんて慣れている。




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