瞳の中の碧い海



入学式から
一月も経たないうちに


新入生の間に
自称棗の彼女が続出した。


それもその数15人。


女同士が
殺伐とし始めてきた頃



棗は
アプローチをかけてきた女子
全員にOKを出したことを
公言する。


「堂々と15股だもん
  びっくりしたわよ…」


カナちゃんが
呆れたような顔をする。


「へえぇ、やるなぁ…
 で、それどうやって
   収拾つけたの?」


「それがね…」


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