瞳の中の碧い海



「バカじゃねぇの?
 15人いっぺんに
 付き合うって
 有り得ねぇだろ?」


「じゃあどうしろって言うの」


「選べよ、1人に!
 普通分かるだろうが」


「おまえさぁ…それ、
 15人全員の意思を
 確認した上で言ってるの?」


「はぁ?」


「1人に絞ったら
 14人切られちゃうんだぜ?
  可哀相だと思わないの」




「マジかよ…こいつ
  絶対頭おかしい」


健ちゃんが
呆れて物も言えない
という顔をする。


「だからさ、
 それはおまえの理屈。
 オレはそうじゃないの。
 分かったらもう口出すなよ」


「てめ、ふざけすぎだ!!」


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