瞳の中の碧い海



とはいえ
何も娯楽の無い彼の部屋


ソファでビールを飲んで
テレビを観て
ただどうでもいい
お喋りをするだけ。



その日はそのまま
一緒に眠ったのに


棗は何もしなかった。


こんなことは初めてだった。



朝もちゃんと起きて
一緒に学校に行く。



しばらく一緒に居たいと言うと




いつものように


居たければ居ればいいと


彼は言った。




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