瞳の中の碧い海



「ひどいよ!居たければ
  ずっと居ていいって
    言ったのに!!」


「翼ママを泣かせていいとは
    言ってないぞ!!」


「ヤダヤダ、
  ずっと一緒に居るの!」


「うるせえ!
 ちゃんと翼ママの許可を
   取ってからにしろ!」



捕獲動物のように
棗の小脇に
無理矢理抱えられて



振り返ると
玄関にはママがいた。



この騒ぎの
一部始終を見ていたようだ。



娘を小脇に抱えた男が
ママに
初めましてと挨拶をする…


変な光景。



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