瞳の中の碧い海



次の日
もう気が気じゃなくなって


学校へ行く前に
棗の部屋を訪れる。


まだ寝起きの彼に
昨日聞いたばかりのことを
確かめようとする。



「ねえ、棗は東京の
  S大にいたの?」


「なにそれ…朝っぱらから…」


「これ、
 その時の棗なんでしょう?」



写メを見せると
明らかに顔色が変わった。


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