瞳の中の碧い海



「まだこんな時間じゃないの…
 来るのが早いっつーの」



棗はまたベッドの中に
もぐって行く。



「翼も一緒に
  もっかい寝よう…」


「私学校行くよ?」


「いいから早く…」



仕方ないな、と
ベッドに入って添い寝をすると


棗はちっとも
眠る気なんかなかった。



騙された!と
やっと気付いた。



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