瞳の中の碧い海



話すと翼は
いなくなると
彼は言っていた。



彼がそれを
怖れているのなら
それは大丈夫。



「何から話せばいい?」


「棗が
 辛くならない程度に…全部」




棗の話は




彼が生まれたときのことから
スタートした。






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