瞳の中の碧い海


父親の本妻である義母は
棗のことを
可愛がることは出来なかった。



棗の姿に
夫の愛人を重ねて見てしまう。


小さい棗に虐待を繰り返した。




「卑しい女の子供だ」


「汚らわしい血が流れている」




などと

罵倒され
手を上げられた。



母親らしいことを
何もしてもらえなかったうえ


外に一歩出ると
仲の良い親子を演じることが
強制させられた。



良い子を演じないと
棗には後で制裁が待っている。





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