瞳の中の碧い海



あおいさんの切り抜いた
写真を頼りに


目的の景色を二人で探す。


棗の目が遠くを見つめ
彼女のことを思い出している。


彼女の希望の場所は
これが最後。



「あおいは雪が好きだったな」



誰に言うともなく
小さく呟いた。



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