瞳の中の碧い海


駐車場に車を停めて


遊歩道を


岬の先端まで


歩いて行く。




「さあ、お姫様どうぞ」




そう言って左手を
差し出してくれたことを
思い出す。



彼が今どこで


何をしているのか


私にはもう
知ることは出来ない。





「ああ、いつ見てもきれい…」




月並みだけど
それしか言葉が
思い浮かばない。




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