瞳の中の碧い海
何となく気まずい沈黙の中
健ちゃんが口を開いた。
「翼は時間割
もう決めたのか?」
「うん、一応…
まだ提出してないけど」
「ちょっと貸せよ」
健ちゃんが
私の受講する授業を
チェックする。
「こんなのダメだよ
これとこれにしな」
「どうして?」
「いいから
言う通りにしろよ」
健ちゃんはいつもそうやって
強引に決めてしまう。
だから
翼は健ちゃんがいないと
何も出来ない
なんて
陰口をたたかれる事も
よくある。