瞳の中の碧い海
「でも…私は
出来が悪いのでいつも
助けてもらっているんです」
「ホントにそう思ってんの」
また胸の奥がズキッとした。
「思って…ますよ?」
「へぇ」
バカにしたような
嫌な感じの
返事の仕方だった。
「今日だって
ホントに行きたいの?」
これは…困る。
ホントは行きたくない。
「今日は別に…でも
せっかく誘ってくれたし…」
「あ、そう。じゃあ
今から海見に行かない?」
はぁ?
何言ってるのこの人??