瞳の中の碧い海
やっと駐車場に
戻って来た時には
辺りはもう真っ暗で
更に人気がなくなっていた。
車の助手席に乗ると
「さっきの続きする?」
と棗が言った。
シートを倒されて
彼がまたにじり寄ってくる。
私は黙って瞼を閉じた。
何度も唇を重ねている間
じりじりと
服を脱がされていく。
健ちゃんから解放されることと
これは関係ないような
気がするんだけど?
ただ遊ばれているような
気がする。
「ちょっと待って!」
彼を制止して目を開けた。