瞳の中の碧い海
秘密
濃い緑色の彼の車は
なんていう車だったかなと
考えながら
窓の外の景色を見ている。
再び国道5号線を
小樽へと戻って
走っている途中だ。
さっきの続きと言っていたけど
どこへ行くつもりなんだろう?
小樽駅を通過して
更に札幌方面へと向かう。
着いたのは小樽駅より
2駅ほど札幌寄りにある
港の見渡せるマンション。
そこはこの街には珍しい
高層階のマンションで
もちろん普通の学生が
住むような所ではないし
多分賃貸ではないと思う。
そこが彼の部屋だった。