瞳の中の碧い海



バスローブを着せてもらって
お互いの髪にドライヤーの
かけあいっこをする。


その間も
何度もキスをした。



なだれ込むように
ベッドに入って
また絡まり合う。


ベッドの脇の時計を見ると
もうすぐ終電が行ってしまう。





それでも
やめてとは言えなかった。




棗も
帰れとは言わなかった。


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