ブラックレター~高嶺の花に恋します~
いや確かに私は絢子みたいに美人でもなければ可愛くもないですよ。
太ってる部類だし。
ロリータやってるから、一般的な受けはまだまだ悪いかもしれないよ?
まぁそれは自分の好きなお洋服着てるわけだから気にしないけど。
でも、でもさ。
さすがに幼馴染みに向かってストレートに可愛くないって言うのはどうかと思いますよ、絢子さん。
確かにあなたはとても綺麗ですけども。
今のは結構グサッときた。
引きこもりなめんな、まじで。
「だからさ、とりあえずさ!ファンレター書こうよ!ファンレター!」
私がそんな卑屈なことを考えてるなんてこれっぽっちも気付いていないであろう絢子は、元気よくニカッと笑って一つの提案を私にした。
「ファン、レター…?」
私に、大きなミッションがやってくる。