裏表ガールも恋をする


………ゔゔゔぅ


1人でブツブツ言っている私。

もし、この場に家族がいたなら、気持ち悪がって完璧に引かれていただろう。



『よし。電話しよう。』




〜♪〜♪〜♪〜♪

「はい。」

『もしもし?颯太君?結菜でーす。』

「分かってる。で?なんか用?」


…相変わらず酷い反応。
彼女になったって変わんない。


『いや、うん。今日さ、大和君なんか言ってた?』

「は?大和?あー、朝ちょい話したけど。なんで?」

『楓、出かけて行ったのーー!ついに、ついになのかなーー!』


携帯の向こうから聞こえてくるあから様なため息。

わざとでっかくやってんな。


「なんでお前が盛り上がってんの。」

『いや、だって!長い道のりだったな!って思って!!』

「そうだな。祝福してやれよ。」

『お、てことは、やっぱ今日告りに言ったんだね!大和君!』

「……あぁ。」


そうかそうか、それはおめでたい!!

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