裏表ガールも恋をする
『……性格ブスはてめえじゃねえか。』
「…なっ!私は…!!」
てめえの大好きな杉山もここにいることだし、ここで滅茶苦茶にしてやるよ…。
『…陰口ばっかりグチグチ言いやがって。それに飽きたら、私じゃなくて楓に行くとか…。どこまで捻くれたらそうなるんだ?あ?私が性格ブスなんて、分かってるけどな、てめえらには負けるよ。てめえの卑劣さには、呆れた。』
既に、諦めたらしいボスザルは、杉山をチラッと見てから俯いた。
『……てめえらも!!今度、楓に手だしたら許さねぇから。覚えとけ。文句があるなら私に直接来い。これからは避けねえ。相手してやる。』
それだけ言って、私は教室を出た。